産経新聞社

メタボリックシンドローム

伊勢「メタボ侍」減量作戦 市幹部、運動中に死亡

 三重県伊勢市長が推進するメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)解消運動に参加していた市生活支援課長の奥野睦司さん(47)が、運動中に倒れて死亡していたことが分かった。県警伊勢署は、ジョギング中に急性虚血性心疾患で突然死した可能性が高いとみている。

 同署や市によると、奥野さんは休暇中の14日午前7時ごろ、ジョギングのため同市小俣町の自宅を出たが、約2時間後、近くの路上で倒れているところを発見された。

 「7人のメタボ侍、内臓脂肪を斬(き)る!」と題された減量作戦は、健康づくり運動の一環として森下隆生伊勢市長が発案。市長をはじめ、メタボリックシンドロームの疑いがある市幹部6人が、7月11日から3カ月間で腹囲85センチ以下を目標に肥満改善に取り組んでいた。

 奥野さんは身長175センチ、体重82キロ、腹囲100センチで、当初は「腹囲10センチ減」を目指して減量に取り組んでいたが、その後周囲の勧めで目標を下方修正していたという。

 市健康福祉部は、ノルマなどは課していなかったとし、「無理なく楽しくやろうよということで、それぞれに目標を定めてやっていた」と話している。

(2007/08/18)