人材派遣大手のテンプスタッフは22日、管理栄養士の派遣・人材紹介を強化する方針を明らかにした。生活習慣病につながるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防で、企業が「メタボ予備軍」の社員に食事指導を含めた生活指導の実施を義務化されるのを受け、管理栄養士へのニーズが高まると判断。資格取得希望者への奨学金制度を新設するなど人材を確保していく。
健康保険法改正で来年4月から、自治体や企業は40〜74歳の保険加入者に対して、ウエストの測定などメタボ基準の検査や、健診データ管理、特定保健指導を実施することが義務付けられる。このうち、体重を減らすことなどを目的とした食事指導では、医師や管理栄養士など所定の資格所有者が行うとされている。
テンプスタッフは、管理栄養士の派遣や人材紹介のニーズが急増すると判断。食に関する人材に特化した子会社のテンプスタッフ・フードスター(東京都港区)では、義務化前に食事指導の準備を進める企業から管理栄養士派遣の依頼が「ここ1年で倍増」(中竹康彦社長)しているという。
まず、資格者の人材確保として、現在数百人規模の管理栄養士登録者数を3倍に増やすため、資格取得の国家試験を受ける社会人への奨学金制度を設立。合格後は同社への登録につなげる。
また、テンプスタッフの仕事情報検索サイトに管理栄養士関係の求人情報を豊富に掲載させることで、資格所有者の誘導も図る。さらに、多くの従業員を抱えるメーカーの地方工場からの派遣要請に対応し、地方での登録者確保に各地で出張登録会も積極的に行う。
(2007/08/23)