産経新聞社

メタボリックシンドローム

【目指せ!肥満未満】ゲーム機の「助言」

 インフルエンザが流行する季節。私のクリニックにも予防注射を受ける方が大勢来院されています。テレビでインフルエンザのニュースが流れた翌朝はいつもより混雑します。

 某局のお昼の番組で取り上げた食材は、その日のうちにスーパーで完売してしまうこともある、と聞きます。しかし、肥満やメタボリックシンドロームの放送があっても、翌朝、肥満外来に人が押し寄せることはありません。緊急性がなく、注射1本で効果が出るわけでもないので結構な決断をしないと来院できないのかもしれません。

 肥満は気になるが人には相談できない、もしくはしたくない、という人もいるでしょう。結果、一人でダイエットに取り組むことになりますが、多くの場合、失敗に終わります。それは自分の判断だけで客観的な判断が伴わないからにほかなりません。来院している方には、私からの客観的な意見と判断が伝えられます。でも一人で取り組んでいる方には、それがないのです。

 先日、人気のテレビゲーム機用の体重計を兼ねたボードを購入しました。1週間ほど使用しての感想ですが、毎日この板に乗ると体重測定とBMIの計算をしてくれます。何よりも毎回テレビ画面を通してアドバイスしてくれることが、一人でがんばる方の大きな味方になります。

 ビデオのダイエットプログラムは万人に同じアドバイスしかしませんが、このゲーム機は各自の状況に合わせたアドバイスをしてくれるので、大きな励みになるでしょう。たとえ自分を見てくれるのが「モノ」であっても、客観的な意見があるだけでずいぶん変わるものだと思いました。

(自由が丘マナクリニック院長 山口康人)

(2007/12/12)