断るまでもなく、報道番組の枠内でコントを流す局は、まず、ないだろう。クイズなら微妙なところか。では「大食い」はどうだろう?
「今後はニュース、報道番組内で大食いに関する企画を取り扱わないよう、社内に指示した」
一瞬、冗談ではないか、と疑ってしまうような発言が、先日、日本テレビの社長会見で飛び出した。もちろんジョークではなく、大まじめな発言だ。日テレは今年1月の報道番組「NEWSリアルタイム」で、タレントの三宅智子が大食いに挑戦する企画を放送、この中で皿の数に「虚偽」があったと週刊誌に指摘された。久保伸太郎社長が、その善後策として下した“英断”だった。
社長は「ニュース報道の中で大食いを企画立案する是非は問われねばならない。視聴率競争の問題だった」とも。「非」はともかく「是」なんてあるのか、とつっこみたくもなるが…。
ご存じの通り、「食」に対する関心は今、かつてないほど高まっている。安全性や価格の高騰、メタボリックシンドロームの予防…。報道には、「大食い」の前に伝えるべきテーマが数多くあるだろう。
三宅は、自身のブログで「困惑しております。引き続き応援よろしくお願いします」とコメントしていた。ちなみに「虚偽」と指摘された皿の枚数は「数え間違いだった」とか。彼女の名誉のために付記しておく。(井上雅雄)
(2008/10/10)