【大地震 そのときどうする】(上)

頭を守り揺れの収まり待つ

【大地震 そのときどうする】(上) 頭を守り揺れの収まり待つ

 東北地方を中心とする東日本の広い範囲を襲った「東日本大震災」は多くの被害をもたらした。突然起きる地震。いざというときに身を守るためにはどうすればいいのか。

落下物避ける

 東京消防庁がまとめた「地震 その時10のポイント」によると、ぐらっときたら、まず身の安全を図り、揺れが収まるまで様子を見ることが大切だ。家の中にいるときは、ベッドやテーブルなどの下に入って、棚や天井からの落下物から身を守るようにする。屋外で揺れを感じたときは、ブロック塀や門などには近寄らない。最も守らなければならないのは、命に直結する「頭」だ。週刊誌や新聞を頭に載せるだけでも衝撃は軽くなることを覚えておきたい。

 東京消防庁がまとめた「地震 その時10のポイント」によると、ぐらっときたら、まず身の安全を図り、揺れが収まるまで様子を見ることが大切だ。家の中にいるときは、ベッドやテーブルなどの下に入って、棚や天井からの落下物から身を守るようにする。屋外で揺れを感じたときは、ブロック塀や門などには近寄らない。最も守らなければならないのは、命に直結する「頭」だ。週刊誌や新聞を頭に載せるだけでも衝撃は軽くなることを覚えておきたい。

安全場所の確認を

 揺れが収まったら、窓や戸を開け、出口を確保することも大切だ。避難が必要なときには、ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉め、安全を確認してから避難する。慌てず、屋内では転倒・落下した家具類やガラスの破片に、屋外ではかわらや窓ガラス、看板などが落ちてくることがあるので注意する。

 近年発生した大きな地震でけがをした原因を調べると、30~50%の人が家具類の転倒や落下によるものだった。慌てて行動すると屋内で、転倒・落下した家具類やガラスの破片でけがをすることもある。

 日頃から地震に対する備えをしておくことが大切だ。家具類の転倒・落下防止や消火器や非常用品の備えは最低限やっておきたい。また、地域の危険性を把握しておくこと。お年寄りや子供がいる家庭では、特に日頃から安全な場所を確認しておこう。

■日頃の備えは?

【家具類の転倒・落下防止】

・二段重ねの家具類は、上下を平型金具などで固定。柱、壁に使うときは、L型金具とモクネジで家具の上部を固定する。

・サイドボード、食器戸棚、窓などのガラスが飛散しないようにガラス飛散防止フィルムを貼る。

・本棚や茶ダンスなどは、重い物を下の方に収納し、重心を低くする。

・棚やタンスなどの高い所に危険な物を載せない。

・食器棚などに収納されているガラス製品が転倒したり、滑り出したりしないように防止枠を設ける。

・つり戸棚などの開き扉は掛け金などを使い、扉が開かないようにする。

【非常用品】(両手の空くリュックサックに入れておく)

・飲料水、携帯ラジオ、衣類、履物、食料品、マッチやライター、貴重品、懐中電灯、救急セット、筆記用具、雨具(防寒)、チリ紙など

・停電に備えて、懐中電灯、倒れにくいロウソク。

・ガス停止に備えて、簡易ガスこんろ、固形燃料。

・断水に備えて、飲料水(ポリ容器などに、1人1日3リットル目安)。

【防災準備品】

・消火に備えて、消火器、三角消火バケツ、風呂の水の汲み置きなど。

・救出に備えて、おの、ハンマー、スコップ、大バール、防水シート、のこぎりなど。(東京消防庁のホームページから)

2011年3月14日付 産経新聞東京朝刊


産経Net View購読申し込みはコチラから

産経新聞

 購読申し込みはコチラから