社員紹介

取材する内容が即、世の中を動かすことにつながる

産経新聞との出会いと入社に至った動機を教えてください。

私は就職活動を始めるまで、新聞社はもちろん、マスコミで働きたいという気持ちは一切ありませんでした。そんな学生時代に出会ったのが、駅の売店にあった、夕刊フジ、日刊ゲンダイ、東京スポーツといった夕刊紙でした。

いずれもサラリーマン向けの媒体です。面白そうなニュースがあったのか、たまたま気まぐれか。なぜ手に取ったかはいまでは全く思い出せませんが、買ってみた夕刊フジは、最新ニュースやスポーツネタをちょっと変わった切り口で面白く分かりやすく加工して報じていて面白い。

へそ曲がりと指摘される自分の感性に合ったのかもしれません。漠然と、「こんな面白い記事の取材は、もっと面白いに違いない」と思うようになり、夕刊フジの編集に携わる部署がないかとのぞいてみたのが、産経新聞との出会いでした。

内定後は、学んできたことを生かせる別業界への就職を勧める周囲の声もありましたが、やりがいのある楽しい仕事を優先し、入社に至りました

現在の仕事内容を説明してください。

産経新聞社の政治部で、自民党や、国会での与野党の主戦場となる「予算委員会」をウオッチして記事にする仕事を主に担当しています。

自民党担当としては、昼間は首相官邸、国会議事堂、衆参議員会館、自民党本部を徒歩で行き来して、党幹部や、自分が記事にしようとするテーマを担当する議員、関係者に取材をします。雑談や空振りに終わることもありますが、それは仕方ありません。

記者は取材対象の勤務時間以外での取材、いわゆる「夜討ち朝駆け」が基本とされていますが、記者によって流儀があるようなので、やり方はここでは控えようと思います。

予算委員会は、国の予算に関わる問題を扱います。1日につき7時間、開かれるのが基本です。どんな政策も予算が絡むので、はっきりいってしまえば何でもアリです。この予算委を見ながら、社会的に意義があったり読者の興味を引きそうなテーマを見つけ出し、記事化します。似たようなやりとりが繰り返されることも多い中、いきなりニュースが飛び出すこともあるので、気を抜けません。

どのような時にやりがいを感じましたか?

自分の書いた記事に大きな反響があったときが、最もやりがいを感じる瞬間といえると思います。

不祥事のあった政府系団体にボーナスが支給される方針に世間から「おかしい」との声が寄せられていると報じて結果的に支給撤回つながったり(働いている人たちには申し訳ないですが…)、自分の趣味の分野で他社に先駆けた原稿を書いて同じ趣味の仲間から感想が寄せられたり、ということもありました。

政治部では、取材する内容が即、世の中を動かすことにつながることも多いので、そうしたチャンスには恵まれているといっていいかもしれません。逆に他社にも優秀な記者が多いので、先を越されて悔しい思いをすることも日常茶飯事です。

そうしたこともあり、内容がつまらなくても、自分が先に書いて同業他社が追いかけるという反響があれば、それはそれで楽しいものです。

受験生へのメッセージ

新入社員のとき、私の教育係だったデスクから、酒席でいつもこんな風に言われていました。

「新聞記者ってのは毎日毎日、薄皮を重ねていく商売なんだ。それが何年も続けて、お前がどんな記者になるか決まる。サボるなよ」

私も酔っていたので正確な文言ではないかもしれませんが、毎日、取材相手をはじめ人と会い、築いた人脈、聞いた話が、自分の専門性を決めていくということでしょう。いざという時に助けてくれる人もそうした中にいるかもしれません。

私もまだまだ道半ばですが、受験生のみなさんは、出会った一人一人や自分の経験を大切にして、薄皮を重ねる作業を続けていただければと思います。

入社試験までに本をたくさん読んだ方がいいのでは、文章の練習をしたほうがいいのでは、という疑問もあるかも知れませんが、やらないよりはマシという程度で、それは入社後で大丈夫ではないでしょうか。

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