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 <知を楽しむ人のためのオピニオン誌・「正論」>


 オピニオン 3月の入賞者
産経新聞5月13日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論

 今回のテーマ「私の医療改革論」に75編(うち女性13編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)

《入選》

飯田英次 40歳(神奈川県厚木市・医師)
寺尾元賀 41歳(神戸市・薬剤師)

《佳作》

高部 和明36歳(カリフォルニア 外科医)
天笠 明憲56歳(さいたま市 会社員)
末吉 正典45歳(大阪府 会社員)

【論文を審査して】榊原英資
医療関係者による好論文多く

 医療は多くの人々には日常的関心のある問題だが、内容が専門的だけに詳細にわたる知識をもたないと論じにくい。もっとも、多くの問題も実は同じような側面をもつ。詳細に悪魔が宿る(Devils in Detail)という英語の言い回しがあるが、一般論が表面聞こえがよいもの程、現実に実行する段階になると、詳細で問題が起こる場合が少なくない。現実を知らないペーパードライバーが経済政策の責任者になると、とんでもない政策が実行されることを我々は今、現実に見ている。

 今回は医師、薬剤師、看護師等専門家による好論文が多かった。特に入選した飯田英次さんの論文はさすがにポイントをついている。現在、医療の分野は国民皆保険ということもあって極めて社会主義的システムのもとにある。厚生労働省による厳しい規制、大学の医局の閉鎖性、日本医師会と自民党族議員達との癒着等のなかで、日本の医療の質が、様々な技術革新が進んでいるのにもかかわらず向上していない。飯田さんもいうように病院の民営化、混合診療の導入等によって競争を促し、インセンティブを高める必要がある。すべてを市場に委ねる訳にはいかない公共性をもった分野ではあるが、情報開示や評価制度も十分でない現在のシステムは早急に改善する必要があるのだろう。(慶應義塾大学教授)

◇ ◇ ◇

《今月のテーマ》

    オピニオン 論文発表





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