読者の指定席(1) 7月号
強制連行論破の黄文雄氏に感謝
元会社役員・古田三郎(尾道市・75歳)
六月号、黄文雄氏による「朝鮮人に対する強制連行と云う悪意で執拗な誹謗」に対する弁護の調査や抗弁を賜ったのを読んで、「私たちの気持ちをよくぞ云って下さった」と心から一礼しました。日本人なら、同じような感謝の念の人は多いと思います。
私は旧制中学四年で、昭和十八年半ばに日立造船因島工場に学徒動員され、銅工場(配管工事)で働きました。当時の内地では、元気な青年は皆徴兵により戦場に行き、造船所の現場は徴兵はずれのような貧弱な従業員や徴用工ばかりでした。
昭和十九年になって、朝鮮にも徴用令が適用され、私たちの組にも三人の青年が徴用工として配置されました。
英軍捕虜さえ居ましたが、待遇や作業に差別とか迫害など全く見られませんでした。それに、彼らには徴兵義務が無く、同じ日本人としては極めつけの優遇で、いずれ戦地へ行く筈の私たちには顔には誰も出しませんが、羨望に値するものでした。
戦後二十年も経ってから、どこの国でもあり得る戦時動員を強制連行などとの誹謗が声高に叫ばれ、その理不尽さに痛憤し慌てて事実を調べる体たらくでした。黄氏が、日本人の弁護の為に事実をよくも熱心にお調べ下さったと日本人は感謝しなければなりません。
黄氏の論説は、私の体験や調査したところとも合い、氏が日本人でないだけに、その主張には一層の説得力があるように思います。
黄氏のような人こそ、日本に取って掛け替えの無い貴重な友好の士で、何とかその好意と学識に報いるべきだと主張したいのです。
人材派遣援助こそ国益になる
元教員・橋本郁夫(相模原市・62歳)
私たち三人は、ある民間派遣会社からタイでの日本語教育のため出発した。二〇〇一年六月から翌年三月までの任期で、各自の短期大学で日本語教師アシスタントとして、ボランティアで教えるのである。
宿舎と食事は、大学から提供されるが、派遣費、生活費、渡航費などは自己負担である。
三人は、男子大学生と会社退職OLと定年退職者の私であった。
タイの教育省では、五年くらい前から、大学、短大、高校、中学で日本語教育に力を入れ始めた。日本企業の進出と日本人観光客の増加により日本語の需要が高まったことからと推察する。しかし、日本政府は、日本語教師の派遣を援助しようとはしなかった。
今までと同じく、青年海外協力隊員として数校の国立大学のみの派遣であった。
タイ人の日本語教師は、学校に一人はいるように思われた。しかし、日本語指導法の助言、教材の紹介、会話など日本人アシスタントの役割は大切であることを痛感した。
各学校は、日本人教師を求めていたが、ボランティアで自費でやって来る日本人は、多くない。日本人教師は、日本語を教えると共に、日本の文化や社会を紹介することになる。
日本語を通しての交流は、互いの言語、文化、歴史などの相互理解になる。ODAのようにお金を出すだけより、人の派遣を援助する方がはかり知れない国益になることを確信した。
アメリカの51番目の州を目指そう
会社員・浅野晴夫(市川市・58歳)
今、日本の抱える諸問題を一挙に解決する方策は、アメリカの五十一番目の州になることではないかと思い至った。
そのメリット・デメリットを考えてみる。
まず、拉致問題は、アメリカが自国民である拉致被害者及びその家族を放っておくことはないので、北朝鮮に軍隊を派遣してでもとりもどしてくれると考えられ、直ちに解決するのではないか。
次に核問題は、日本がアメリカの一員になれば、アメリカとしか交渉しないという北朝鮮との交渉資格が生じてくるので、州知事である小泉氏が北朝鮮に再度出向いて核の放棄を迫る。
中国や韓国、東南アジア諸国も今のところアメリカを非難することはないので、これも解決。
北方領土、竹島、魚釣島等での近隣国の干渉、占領もほどなく解決するであろうし、教科書問題で近隣諸国条項なるものも自然消滅する。
エネルギー問題は、アメリカ軍がシーレーン防御をするはずなので原油価格に一喜一憂することもある程度おさえられる。
ドルが基軸通貨となるので、円の相場を気にすることもなくなる。もちろん貿易摩擦も国内問題として処理される。
また二億のアメリカに一億の日本が合併することは、アメリカ大統領になるためには、日本の有権者の意向を無視できなくなる。当然、日本州の意向がアメリカの意向になってくる。
日本の国会は、州議会となり、議員の大幅削減が可能となる。
アメリカ議会へ送る議員は上院二名、下院はまあ百名程度でいいのではないか。
若者たちは、アメリカ本土へビザやパスポートなしで自由に往来できる。
公用語は英語になるが、第二公用語として日本州では日本語を用いることは、もともと多民族国家であるアメリカではさして難しいことではない。
「リメンバー パールハーバー」なる言葉も死語となるであろう。
等々メリットは数多く数えられる。
デメリットは、といえば日本国の国名がアメリカ合衆国日本州となることと、アジアアフリカ中東等の難民が流入すること程度かな。
とにかく今の憲法改正もできず、拉致問題も解決できない現状や、議員のけじめのなさ等今の日本政府の態度及び言動・行動を見るにつけ、非国民とも言われそうなこのようなことが、一番良く見えるのが悲しい。
失礼にも程がある
予備校生・片山直也(高石市・19歳)
僕は台湾関係の本を読んでいくにつれて李登輝氏に尊敬の念を抱くようになった。
数ある例の中で一つあげるとすれば、台湾総統時代に起きた一九九九年九月二十一日の台湾の地震の対応だ。すぐに軍隊に命令を出し国民の救済などの為に市町村長に一人ずつ日本円にして八百万円をあげた。
この行為は簡単そうに見えるが、日本の政治家は「阪神・淡路大震災」の時に自衛隊にすぐ命令を出さなかった。これでも偉大さが分かると思う。
台湾の大地震の時、僕が最も腹が立ったのは、中共(中国共産党)の対応である。
「国連による援助活動は事前に必ず通知すべき」とか「各国は『中華民国』の名義で送金してはならない」などと要求したりして国際社会の台湾への支援を妨害したのだ。
誰が見ても非人道的な対応である。
それなのに日本政府は中共に遠慮して李登輝氏の私人としての訪日さえ認めようとしない。失礼にも程がある。日本が主体性を取り戻したいのなら偉大なる李登輝氏を中共に遠慮せず堂々と招待するくらいのことは、最低限行うべきである。
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