オピニオン 5月の入賞者
産経新聞7月1日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「日本の防衛」に257編(うち女性21編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
青木一郎 67歳(千葉市・会社員)
西澤 毅 21歳(東京都・大学生)
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《佳作》
武木田雅大 20歳(東京都 大学生)
ファン・アルべルト 松本 41歳(横浜市 翻訳)
河合 芳典 37歳(愛知県 学生)
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【論文を審査して】木村治美
気になった北朝鮮問題への偏り
さすがに産経新聞の読者だけに論文の水準は高かった。しかし北朝鮮問題や拉致問題にかたよりすぎた議論が多いのは気になる。現在最も注目をあびている話題だが、防衛論はよりクール、かつ幅広いものであってほしい。
入選した元自衛官の青木一郎さんの論文は自らの体験に基づいた説得力のあるものだった。自衛隊を様々な形でがんじがらめにし、「自国の安全保障を米軍に託し過ぎてきた」日本の防衛をもう一度基本から考え直す必要があるという点は全くその通りだろう。やはり防衛の基本は自らのアイデンティティー、あるいは国柄を自らの意志と能力によって守ることだろう。この点、日米同盟を軸に多くの人々が展開する防衛論が気になるのはアメリカからの自立という問題をどう考えるかだ。西澤毅さんがチャーチルを引用して述べているように「永遠の同盟国など存在しない」からだ。入選は逸したがファン・アルベルト・松本さんの論文も新鮮だった。実は防衛の一つの重要な柱は情報でありインテリジェンスである。松本さんが「自分のことをはっきり言えない国民は、外国にいってもまともに受け入れ」られないし、「情報収集もできない」と述べている点を、われわれは重く受けとめるべきであろう。
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