
11月の入賞者
産経新聞1月6日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「新しい時代の雇用形態と職業観」に58編(うち女性7編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
方山 直 52歳(滋賀県大津市・高校教師)
難波亘由 50歳(神戸市・信用金庫職員)
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《佳作》
近藤 宣昭 60歳(名古屋市 労組顧問)
武木田 雅大 21歳(東京都 大学生)
田高 昌幸 46歳(埼玉県 高校教員)
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【論文を審査して】説得力ある現場での体験
伊藤元重
雇用と職業というテーマは多くの方にとっていろいろな思いがあるようだ。今回の応募作品の中には、いろいろな論点が入りすぎて主張が絞り切れていないものが多く見受けられた。そうした中で入選となった方山直氏と難波亘由氏の作品は、現場での体験や自分の仕事を通して考えてきたことが説得力をもって伝わってくる。
方山氏は日本人の「仕事」がお金を稼ぐためだけのものではなく、一種の宗教的なもの、つまり「神」であったと主張する。それが今崩れつつあるが、もう一度この「神」の復活が必要であり、「働くことを通して支え合う社会の実現を目指す」ことが重要であると主張する。今回応募された方の多くが、「仕事を通じて人のためになること、社会に貢献すること」の重要性を主張していた。
難波氏は現在の職場には「自己の尊厳に基づき愛社精神や帰属意識を発揮して熱心に仕事に取り組んでいる」就労者の変わらぬ職業観があるのに、「効率性を徹底的に進める」ための変化がそれを蔑ろにしていると指摘する。この「ミスマッチが就労者の尊厳を傷つけ、希望を奪い、…深刻な問題」となっていることに警鐘を鳴らす。職業観まで踏み込んで雇用問題を論じた点が読ませる内容となっている。(東京大学大学院経済学研究科教授)
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《今月のテーマ》
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