
12月の入賞者
産経新聞2月3日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「私の好きな日本史の名場面」に250編(うち女性39編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
武木田雅大 21歳(東京都・大学生)
加藤英夫 52歳(宮城県角田市・高校教員)
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《佳作》
大谷 雄一 57歳(大阪府 高校教諭)
大津寄 章三 47歳(愛媛県 中学校教員)
河合 芳典 37歳(愛知県 会社員)
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【論文を審査して】読み応えあり、秀作ぞろい
藤原正彦
応募論文が多かったうえ、総じてレベルも高かった。歴史から題材をとる、というのは書きやすいのだろう。入選した武木田氏のものは、ポーツマス条約に出席し帰国した、小村寿太郎全権大使の新橋駅到着場面を描いている。桂太郎首相への高い評価は疑問も残るが、巧妙な切り口と感動を誘う見事な筆さばきには感心させられた。同じく入選した加藤氏の論文は吉田松陰の下田密航事件を扱ったものである。空理空論を嫌い大和魂を率先垂範した松陰をよく描けている。ただ最後の教育論は余計であった。せっかくの余韻を帳消しにしてしまった。
佳作の三作もそれぞれ読み応えがあり、入選作としてもよいようなものだった。石見国の「芋代官」を描いた大谷氏、大東亜戦争敗北を「そうとしかありえなかった歴史」と言い切った河合氏、日本武尊と弟橘比売の愛を称えた大津寄氏、ともに力作だった。惜しくも佳作に選ばれなかったが、安徳帝入水を描いた和田健一郎氏の作品もすばらしかった。
今回ほど選考が楽しかったことはこれまでになかった。神話から現代までというスケールの大きさもあったが、それだけ感動的な場面が我が国の長い歴史にはあるということだろう。読後、この国に生まれてよかったと久しぶりに思った。(お茶の水女子大学教授)
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《今月のテーマ》
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オピニオン 論文発表
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