
6月の入賞者
産経新聞8月3日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「小学校における英語の必修化」に262編(うち女性87編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
西川晶子 37歳(埼玉県所沢市・主婦)
宮地久子 43歳(大阪市・主婦)
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《佳作》
川上波留江 36歳(横浜市 服飾業)
高橋昌男 30歳(米国 翻訳・通訳業)
横山和夫 55歳(八王子市 会社員)
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【論文を審査して】女性に多かった優秀作
藤原正彦
小学校での英語必修化に賛成する者がほぼ皆無であることに驚かされた。世論調査をすれば、国民の過半数が賛成にまわりそうなテーマだからなおさらである。産経読者の教育観は特別に高いのか、もしそうならなぜか、などと考えさせられた。またこれら論文の質も総じて高かった。今回は、反対という結論へ向かっての、説得力の勝負となった。
宮地久子氏の入選作は「大部分の日本人にとって、英語が使えるかどうかが日常生活の質に影響することはほとんどない」と断じた部分が光った。巧みな構成に加え、このような輝く表現がひとつでもあれば一頭地を抜くことになる。
同じく入選の西川晶子氏のものは、国内外での自らの体験から離れることなく、平易に語りつつ要所はきちんと締めるという展開だった。殺し文句はないものの、なぜか読後感のよいものだった。当然のことながら、好感は説得力につながる。
佳作の中で、川上波留江氏のものは、最後まで読者をぐいぐい引っ張る文章力に加え、英語は必要な人が一生懸命にすればよい「お稽古事」と啖呵を切る所など凄みがあった。入選に紙一重であった。女性に優秀作が多かったのは今回の特徴だった。入選作がともに女性で占められたのも久しぶりであった。(お茶の水女子大学教授)
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