
7月の入賞者
産経新聞9月7日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「日中関係を考える」に178編(うち女性15編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
和田頼子 49歳(小田原市・主婦)
川上英彦 72歳(横浜市・無職)
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《佳作》
飯高 和雄 74歳(大阪府 無職)
日野 俊 70歳(静岡県 無職)
村松 孝徳 61歳(東京都 無職)
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【論文を審査して】佳作3作品にも高い評価
伊藤元重
日本と中国の関係を考えることは日本の国家戦略そのものを考えることにつながる。それだけ中国は日本にとって大きな存在なのである。目先にある日中間で起きている現象を取り上げるだけでなく、日本の国のあり方に踏み込むような骨太の議論を展開してほしいテーマである。
入選した和田頼子さんの論文はそうした「日本の展望図・国家の戦略的思考」に踏み込んだ読み応えのあるものである。戦後一貫して軍事大国の道を歩んできた中国と経済大国の道を歩んできた日本はどのような関係を築いていったらよいのか考察している。
川上英彦氏の論文は、日中経済関係についても詳しく触れている。現在の日中関係は、「政治は冷たく、経済は熱い(政冷経熱)」と言われているように、難しい政治的関係と緊密化する経済関係という微妙なバランスの上に乗っている。経済・政治の両面から日中関係を見るという姿勢は重要であると思う。
今回の選考委員会は委員の間で評価が大きく分かれた。それだけ力作揃いであるとともに、審査員の評価の視点が大きく異なるようなテーマであるということであろう。佳作の三作品はどれも入選作と甲乙つけがたいものがあり、それぞれの佳作にもっとも高い評価点をつけた委員がいた。
(東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授)
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