お元気ですか。
朝日新聞とNHKの論争、一体、これからどう展開していくのでしょうか。強 い関心をお持ちの方が多いと思います。オピニオン誌として、この問題をしっかりとフォローしていくつもりです。取材の手法、取材相手との信頼関係、テーマの設定、報道の仕方など、われわれメディアの一員にとっても身近な様々の問題提起がなされています。いわばメディアの教材として、のちのちまで論議の対象になっていくのではないでしょうか。
「正論」は朝日とNHKを俎上にのせて執拗すぎるといわれるほどに取り上げてきました。新聞界および放送界を代表し、大きな影響力をもつ朝日とNHKです。一定の節度を踏み越えないかぎり、両者に対するきびしい批判の目は必要だと考えています。
メディアについて、「いまは第一の権力になったのではないか」という見方があります。たしかに時と場合によっては、メディアはひとかたまりになって途方もないパワーを発揮することがあり、そう感じる人がいてもおかしくないと思います。小なりといえど、「正論」は巨大化したメディアの監視役と自負してきましたし、これからもウオッチャーとしての役目を果たしていきたいと思っています。
NHK経営委員会は一月二十六日、エビジョンイル氏、いや失礼、海老沢勝二会長に代えて橋本元一専務理事を会長に選任しました。橋本氏は東工大で電子工学を専攻し、NHKではおもに中継局の施設設計を担当してきました。報道畑でもドラマ畑でもない、技術畑出身のはじめての会長です。
橋本新会長が朝日との論争を回避して、今回の論争をうやむやに終わらせないことを願っています。朝日・NHK論争に関してご意見のある方は、どうぞ遠慮なく本誌に投稿して下さい。
「正論」編集長 大島信三
| 「正論」平成17年3月号 |
編集長メッセージ
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