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 <知を楽しむ人のためのオピニオン誌・「正論」>




インドネシア独立運動と日本とスカルノ(1)

元亜関係協会駐日代表 馬 樹禮
訳/文化大学日本研究所所長 陳 鵬仁


【解説】 断交後、台湾の“陰の大使”であった亜東関係協会(その後台北駐日経済文化代表処)駐日代表を一九七三年から一九八五年までつとめた馬樹禮氏は東南アジア通として知られる。氏は公務の間をぬってインドネシアの独立史を長年にわたって研究し、その成果を「インドネシア独立運動史」と題する論文にまとめていた。このほど本誌は文化大学日本研究所長の陳鵬仁教授が日本語に訳した全文を入手した。

 インドネシア独立運動に日本の関係者がかかわったことはよく知られている。国民党の幹部であった馬樹禮氏はこれをどう見ているのか。興味のあるところである。予想通り日本にきびしい面もあるが、こういう論文にふれる機会はめったにない。そこで「インドネシア独立運動史」の一部を紹介したい。

 馬樹禮氏は一九〇九年の生まれで、現在九十五歳。明治大学を中退し、フィリピンのセントトーマス大学で学んだ。亜東関係協会駐日代表以外の経歴も記しておこう。

 立法委員を一九四八年から一九九〇年までつとめた。中国広播公司董事長として一九七二年から一九八五年までその席にあった。日本でいえば幹事長にあたる国民党中央委員会秘書長という重責を一九八五年から一九八七年まで担った。そのほか中国電視公司董事長を一九八七年から一九九〇年まで、総統府資政を一九九〇年から二〇〇〇年までつとめた。国民党中央評議委員会主席団主席は現職である。

「インドネシア独立運動史」は十章からなる。すなわち、第一章インドネシア民族主義の形成、第二章インドネシア民族政党の発展、第三章日本軍の占領、第四章独立宣言、第五章内部の抗争、第六章和平会談、第七章第一次植民地戦争、第八章共産党の武装暴動、第九章第二次植民地戦争、第十章政権の委譲と統一の完成−−である。

 以下は第三章からの抜粋である(翻訳には詳細な注釈がついているが省略した)。いつの日か全文が日本で刊行されることを願っている。

編集部

→つづく

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 「正論」平成17年4月号 論文





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