
3月の入賞者
産経新聞5月10日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「女性天皇について考える」に170編(うち女性27編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
國分航士 19歳(大分県・大学生)
村松孝徳 61歳(東京都・無職)
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《佳作》
James 加藤 26歳(東京都 大学院生)
田中 満 67歳(東京都 中小企業診断士)
登島 隆之 23歳(兵庫県 大学生)
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【論文を審査して】具体的で説得力ある論理
大原康男
今、多くの関心を集めているテーマだが、最終審査に残ったものは、さすがに男女平等論や外国の安易な模倣という従来型の単純な“女性天皇容認論”から解放されており、女系容認の重大性もおおむね理解しているようである。
注目すべきは、かなり専門的な知識を要する本課題に大学生が何人も取り組んだことで、見事入選したのは最年少の國分航士君。國分論文は、天皇制度護持の視点から男系を維持すべきことと、その方策を具体的に説得力ある論理を展開している点が評価された。もう一編の村松論文は、男系維持の困難さから、苦渋の選択として神話や古代の史実を引きながら男女双系論を説く。異論はあろうが印象に残る。
佳作三編のうち、加藤論文は、ローマ法王や外国の王朝との比較がユニークであるし、田中論文は、女性天皇への懐疑論を要領よく整理して分かりやすい。
登島論文は、女系容認論には天皇制廃絶論につながる危険性があると鋭く指摘している点を注目したい。若い人たちが果敢に挑戦しているだけでなく、女性論者が必ずしも女性天皇を歓迎しているわけでもないことも分かって、世人の知識とバランス感覚にあらためて心強いものを感じた。
有識者会議も根の浅い世論の表層に引きずられず、広く深い論議を重ねてほしい。(国学院大学教授)
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《今月のテーマ》
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