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 <知を楽しむ人のためのオピニオン誌・「正論」>




5月の入賞者
産経新聞7月5日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論

 今回のテーマ「私の心に残った伝記」に58編(うち女性8編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)

《入選》

河西和代 64歳(香川県・主婦)
田中 満 67歳(東京都・中小企業診断士)

《佳作》

上田真弓 45歳(千葉県 無職)
王 申● 13歳(東京都 中学生)
岡井主税 83歳(京都府 無職)
●=再の上方の「一」をとる


【論文を審査して】子供たちに読む機会を
中原英臣

 今回は「私の心に残った伝記」という書きやすいテーマなので多くの論文を期待したが、残念ながら予想を裏切る結果となった。伝記という以前は偉人をイメージしたものだが、最近ではそうしたイメージが明確でなくなりつつあるのかもしれない。

 入選となった河西論文は難病と闘う筆者が小さい頃に感銘を受けたヘレン・ケラーの伝記によって生きる力と方法を見いだしていく生き方が感動的である。田中論文は黒人初の大リーガー選手ジャッキー・ロビンソンの伝記から得た人生の指針を自らの仕事に応用したという点が高く評価された。

 『台湾の主張』に感動し李登輝氏との交流について語った上田論文、若き日に読んだ『成吉思汗全伝』に自己のモンゴル生活を重ね合わせていく様子を論じた岡井論文、十三歳の中国人少女がマザー・テレサの伝記から将来の方針を決める流れを素直な文章で書いた王論文を佳作とした。王論文の十三歳という年齢は佳作に選ばれた史上最年少の論文であり、今後の活躍を期待したい。

 若い頃に読んだ伝記から人生の教訓や生き方を学んだという論者におおきな影響を与えるかを再確認させられると同時に、活字離れの進む日本の子供たちに伝記に親しむ機会を増やしたいと痛感した。(山野美容芸術短期大学教授)

◇ ◇ ◇

《今月のテーマ》

    オピニオン 論文発表





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