
6月の入賞者
産経新聞8月2日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「戦後60年を考える」に338編(うち女性36編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
相沢幸子 49歳(大阪府・主婦)
本田幸大 22歳(大阪市・大学院生)
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《佳作》
石川義人 41歳(台湾 会社員)
James 加藤 26歳(東京都 大学院生)
丸山賢一 20歳(静岡県 大学生)
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【論文を審査して】時代の分岐点感じる多彩な論考
大原康男
敗戦から復興、高度経済成長、そしてバブル経済の崩壊から冷戦の終焉−この六十年の激動の多くを自分史と重ねることのできる世代とその一部しか共有できない世代とでは発想に違いが出るのは自然だ。
ふだんよりかなり多くの応募作品の中で七十代以上の占める割合が四割をこえながらも、そのほとんどが体験談の吐露にとどまり、オピニオンとしては今一つだったのは残念。
入選の本田論文は、原体験の乏しい世代ながら、「物事の功罪両面」に気を配った戦後日本の多面的分析と今後の具体的な課題の提示は説得力に富む。
もう一つの入選作である相沢論文は、海外生活の体験から、祖国への誇りを持てない戦後教育の欠陥を衝いたもので、共感を覚える。
佳作の加藤論文は、若者らしく「『戦後』を卒業し、未来へ」という主張を手慣れた筆致で展開しているし、丸山論文は、フィリピン人ガイドの現代日本批判を軸に「過去の良さ」を求めている。相沢論文と同様、海外との比較視点が好もしい。
また石川論文は、憲法改正とともに「小さな政府」という「国の形」を求めているのがユニーク。
多彩な論考を読みつつ、内外ともに緊迫感がいや増してきた戦後六十年の本年、何か時代の分岐点を感じざるを得ない。(国学院大学教授)
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《今月のテーマ》
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オピニオン 論文発表
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