
8月の入賞者
産経新聞10月4日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「ネット社会に注文したいこと」に40編(うち女性9編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
中川真人 24歳(兵庫県・会社員)
宮澤 勝 46歳(千葉県・高校教員)
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《佳作》
石原 安藝子 57歳(兵庫県 非常勤講師)
堤下 桜 41歳(兵庫県 主婦)
吉田 良明 44歳(東京都 団体職員)
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【論文を審査して】欲しかった新しい活用の提言
中原英臣
最近はインターネット、ブログ、ITといった言葉を毎日耳にするほどネット社会が進展していることから、今回の「ネット社会に注文したいこと」というテーマには多数の論文を期待したが、残念ながら応募数は四〇編と予想以上に少なかった。この数字をみる限りまだネット社会は世の中に根づいていないように思われる。
中川論文と宮澤論文を入選とした。前者は情報を双方向性と一方向性に分けたうえでインターネットの用途を簡潔にまとめ、さらに具体性のある法的規制について提言したことが高く評価された。後者はネットの問題点を情報の無責任なたれ流しやモラルハザードの異変という視点から的確に指摘したことが評価された。
匿名性というネット社会の問題点を明確にしたうえで公的機関によるID登録制という解決策を提示した吉田論文、「うす暗きパソコンルームの小さき肩ネット社会は児らを生け捕る」といった短歌をまじえてネットの子供教育への悪影響を教育現場の声としてまとめた石原論文、人間性の欠如を招きかねないネット社会の危険性とその対策について述べた堤下論文を佳作とした。
論文数は少なかったが、単なる技術論でなく人間関係の本質にかかわる論文があったことが救いだった。最後に、新しいネットの活用という視点からの提言があればという気がする。(山野美容芸術短期大学教授)
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