山下奉文大将の尚武集団が立てこもった北部ルソンの山岳地帯は平均標高二〇〇〇メートルの山と、一〇〇〇メートルの深い千尋の谷が続く。ここでの作戦は参謀任せで、大将はもっぱら沖縄戦の帰趨を気にしながら七カ月半戦い続けた。

 「正論」平成17年11月号   フォトギャラリー 特別企画