
10月の入賞者
産経新聞12月6日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ「人口減」時代にどう対処するか、に179編(うち女性33編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
高橋希久朗 27歳(東京都・教職履修生)
横山 和夫 56歳(東京都・会社員)
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《佳作》
小泉 亮太 23歳(愛知県 大学生)
上月 一 35歳(名古屋市 会社員)
山内 司 56歳(愛知県 高校校長)
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【論文を審査して】テーマ多岐、難しかった選考
真野輝彦
今回のテーマ「人口減」時代にどう対処するかは、国民一人一人が世代を超えて真剣に考えるべき課題である。応募総数百七十九、年齢、職業など多様であったが女性投稿が三十三と少なかったのは意外であった。一方このテーマの対象は多岐にわたるため、どこに評価の重点を置くか、難しい選考であった。
その中で高橋論文は、特殊出生率など数字問題以上に、自分のことしか考えなくなった思想的文明病にその原因があり、家庭、世代間の絆の必要性を強調したことが評価された。
横山論文は悪材料ととらえられがちな人口減少問題を内外の歴史的現象を検証しつつ、新しい日本ルネッサンスへのソフトランディングの好機ととらえる前向きな姿勢が評価された。ただ両論文とも具体的対策が不足であるとの意見があったことを指摘しておきたい。
佳作の山内さんの、子育ての喜びを取り戻すためには家族、地域共同体の回復が必要との論旨は具体的経験を踏まえた正論である。上月論文は世代間互助中心に少子化対策のポイントをまとめたが、互助精神が何から生まれるのかの分析がやや不足であった。小泉さんの選別的移民論は現状の外国人問題への正しい批判であり、整理された提言である。いずれの論文も入選論文との質的差は少なかったことを付け加えておく。(聖学院大学・大学院教授)
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