
12月の入賞者
産経新聞2月7日付朝刊掲載
オピニオンプラザ・わたしの正論
今回のテーマ、「国語力の現状を問う」に174編(うち女性51編)の応募があり、厳正な審査の結果、入選のほか、次の3人の方が佳作に決まりました。(敬称略)
《入選》
高橋希久朗 28歳(東京都・教職履修生)
本村 久郎 51歳(奈良市・航空自衛官)
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《佳作》
井川 悦子 36歳(大阪市 主婦)
内藤 公輔 15歳(静岡県 中学生)
柳 伸之介 42歳(大阪府 会社員)
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【論文を審査して】論理構成に優れた本村論文
西岡 力
国語力の現状を問う、というテーマのためか、本審査に残った論文の大部分は過去に入選か佳作に選ばれた論者のものが多かった。その中で佳作に選ばれた内藤公輔さんはなんと十五歳中学生だった。塾の指導を受けての応募ということだが、入選論文をじっくり読み込むなど、一層の文章修業をしてほしい。
国語力の根本に、敗戦後米軍占領下で日本語劣等意識が植え付けられ、それに基づく「漢字制限」「現代仮名遣い」政策があることを論じた本村久郎論文は同じテーマの他論文に比して論理構成、文章力などの点で優れており、文句なく入選と決まった。
「内なる言語」と提唱する高橋希久朗論文も説得力を持ち共感を呼び入選となった。
佳作に選ばれた内藤論文は結論が入選の本村論文とほぼ同一だった。両者を比べると、文章力などの点で入選にはならなかったが、今後が楽しみだ。
主婦である井川悦子論文は「社会の変化を少しでも良い方向に導く指導を持つこと」を美しい日本語を守ることと同一視している部分が注目された。
柳伸之介論文は豊かな心を養い、社会規範としての国語の回復を訴え、そつなくまとまっていた。
佳作には入らなかったが、楽観論の観点で論じた瀬沼直之論文も佳作論文に近い評価を得ていた。(東京基督教大学教授)
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