お元気ですか。
ことしも、元気で桜をみることができました。健康で、桜をみられるなら、ああ、自分はしあわせなんだな、と思っていいのではないでしょうか。
先月、台北へ行ってきました。台湾のWHO(世界保健機関)加盟問題や、鳥インフルエンザなどについて、衛生省の高官や医師会のリーダーにインタビューしました。
台湾がWHOから離れて、もう三十四年になります。SARS騒動のとき、台湾はWHOにはいっていないために情報から疎外されて、ずいぶん苦労しました。人道的な面からいっても、台湾のWHO加盟は必要なのに、中国が頑として認めません。加盟を許すことは、台湾を国家として認めたことになるからです。
中国の医療体制は、万全とはいえません。とくに内陸部は深刻です。大都市部はともかく、地方の医科大学のレベルはかなり低いようです。中国でまた疫病が大流行したとき、どういう事態になるのか、ほんとうに心配です。台湾の医療関係者は、鳥インフルエンザにかんする中国の情報が不足していることを懸念していました。
台湾の医療は世界的にもハイレベルといわれていますが、外科医の希望者が少ないのが悩みのようです。外科医といえば、臨床現場の花形と思っていましたが、実際はちがうようです。仕事の割に収入が少ないのが敬遠される理由のようです。人気があるには、皮膚科、とくに美容の整形外科とか。
そういえば、日本では小児科、産婦人科の希望者がへっているようです。少子社会を反映しているのでしょうが、小児科、産婦人科はとても大切です。「希望者、いでよ」と、医学志望の若者に声をかけたいところです。
平成9年(1997年)11月から始めました、この「編集長メッセージ」も今回で百十五回になりました。ブログもありますので、そろそろ潮時のようです。今回でひとまず閉じることにします。折々に、ご意見、ご感想をいただきました。ありがとうございました。
「正論」編集長 大島信三
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