堺市東区 主婦 柏原代志子さん 66
9日付「訪問ヘルパーが来ない!(上)」を読み、記事中の女性は息子さん夫婦が敷地内に住んでいらっしゃるのだから、「息子さんたちは何かあれば絶対に放っておかない。すぐに駆けつけてくださる」と励ましたくなりました。
これほど豊かな時代なのに、最終章の身の振り方を心配しなければいけないなんて、いつからこんな風になってしまったのでしょう。
私が昭和20年代の後半に祖父と父を立て続けに亡くしたとき、洗濯機も紙おむつもない中、介護する母は着古した浴衣をおむつにするなど大変でしたが、近所のおばさんたちも力を貸してくれて、みんなで看取りました。物は豊かとはいえない時代でしたが、家族の心がいつも祖父や父に寄り添い、老後の不安など、なかったと思います。
私は74歳の主人と2人暮らしです。今は元気で、生活に不自由はありません。でも、いつまでも元気でいることは無理なのです。介護がお金で「支援」される時代になった今、自分の健康は自分で守ろうと注意しています。介護を受ける私たち高齢者も1人1人が無駄を無くしていきたいと思っています。
(2006/10/18)