大阪市東住吉区 女性 54
退院して自宅に戻ると、主人が「ご飯を炊くのだけは、できるようになった」といいます。私はちょっと寝転んで、どのくらいできるか見ていたのだけど、主人が「なかなか白いのが澄んでこないんだけど、台所洗剤で洗うのか」というので、留守の間、どうやってご飯を炊いていたのかと思い、飛び起きました。
主人のジョークと分かり、安心したけど、昨年、しゅうとめも亡くなり、今まで身の回りのことで不自由した経験がなかったのに…と心配になります。
子供は若い時から基本的なことはやらせておくか、学業を終えれば家庭の外の世界に出して、1人暮らしの不便さや、食事の大切さを教えておくべきかもしれません。長男もずっと家で育ったので、ちょっと心配。「失敗したかな?」と思う今日このごろです。
へたな川柳。「先生、あとどれくらい 気になる寿命よりも治療代」。
がん告知から1年、開き直ってます。
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(筆者が投稿後にお亡くなりになったため、遺族の了解を得て掲載しました。)
(2006/11/01)