大阪市福島区 ヘルパー 豊後順子 67
脳梗塞(こうそく)の夫を在宅で介護して5年。徐々に悪くなる中で、現在の状態が維持できればと願っておりましたが、少しの油断で骨折させてしまいました。
事故、急病は医師不在のときに起こるもので、初診の病院では持病があることから手術してもらえませんでした。他の病院を方々当たってくれましたが、「急患は取らない」「ベッドがない」「医師がいない」、あるいは病状を聞いて断られるなど、なかなか受け入れてもらえませんでした。
国民健康保険料が年々高額になる中、いや応なく払い続けてきましたのに、持病があることで見てもらえないのは、「けがをしても我慢しろ」「早く死ね」ということだろうかと、悲しく、身も心も凍りつく思いがしました。
幸い、「差額ベッド代が5000円ほどかかるが、それでもよかったら」と受け入れてくれる病院が見つかり、ほっとしました。どうなっているのでしょうね。病状によって患者を選んでいるとしか思えません。怖いことです。
(2006/11/07)