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差額ベッド…嫌な思い

 東京都北区 介護ヘルパー 匿名希望 54

 6〜8日付「分かる!差額ベッド」を読み、8年前のできごとを思いだしました。

 平成10年、母親(当時76歳)が検査入院した病院でパーキンソン病関連疾患で難病の進行性核上性麻痺(まひ)と診断されました。

 ところが退院前夜にベッドから落ち、脳内出血を起こしました。経鼻経管栄養が必要となり、そのまま入院生活は約3カ月に及びました。ずっと大部屋でした。

 連日の付き添いが大変で、自宅に近い病院に転院を希望、それがかなったのです。

 しかし、入院したのはいきなり個室で、差額ベッド料は1日1万5000円。「(経済的に)わが家では無理です」と大部屋を頼むと、主治医は冷たく「じゃあ前の病院に戻りますか」というのです。理由は「管のついた患者は大部屋に入れない」というものでした。

 転院前に大部屋か個室かよく確認していませんでした。しかし、寝たきりで話もできない母に、応接セットやテレビや冷蔵庫などは必要ありません。

 困り果てて相談した近くのかかりつけ医が手を尽くしてくれ、大部屋のある病院を紹介してくださいました。そこで「1週間後に退院したい」と告げると、今度は「1週間後なら大部屋に移しましょう」という返事でした。退院させたくなかったのでしょうか。

 「管のついた患者は大部屋には入れない」というのは、正当な理由ではなかったのではないかと思います。

 本当にひどい対応でした。あのとき、「前の病院に戻りますか」といった医師の言葉は、一生忘れられないと思います。

(2006/11/15)

 
 
 
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