東京都大田区 主婦 53
9、10日付、荻野アンナさんの「一人っ子の介護」を読んで、介護の大変さは経験しないとわからないと思いました。
私の場合は一人暮らしの母の介護が7年前に始まったが、介護サービスを拒否する母との葛藤(かっとう)で、心身が疲れ果ててしまった。一人っ子ではないが、親の介護となると、他の兄弟は逃げてしまった。その結果、アルコールに依存したり、母に手を上げそうになったりと、荒れっぱなしの介護といっても過言ではなかった。
共倒れ寸前に施設に、母は入所できたが、施設になじめず、「食事拒否」の行動に出た。片道3時間かかる施設に、普段の面会とは別に、施設から呼び出されることもよくあった。そんな日々が2年間続いたが、母の死とともに、解放された。とにかく介護中は「私は一人っ子なんだ!」と思わなければ、やっていけない日々だった。
(2006/11/27)