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ゆうゆうLife
 

伴侶亡くした悲しみの深さ

 神奈川県 女性 57

 石野伸子さんの「団塊の妻たちよ」を興味深く拝読しました。中でも、昨年5月26日付「1人で下る夫婦の坂道」で妻に先立たれた昭二さんの話は一行一行が切ないほど心に染みいりました。

 わが家も一昨年9月に夫を急性骨髄性白血病で亡くしました。53歳でした。まだまだ悲しみも深く、沈みがちな私に、姉が「時間が薬だから」と、慰めの言葉をかけてくれますが、こればかりは味わった者でないと分からないと思っています。

 私も昭二さんと同じで、7カ月の闘病生活で夫にもっともっと何かをしてあげられたのではないかと悔やむことが多いです。夫は親族や骨髄バンクで適合する白血球の型がなく、研究段階の医療を選択しました。夫の強い希望でしたが、ほかにも選択肢があったのかなあと思うときもあり、そんな日は決まって「ICUに移動します」と告げられ、「今夜が山ということですね」とつぶやいた夫の声が思いだされます。

 12月15日付「妻たち それぞれの1年」を読み、団塊世代の奥様方の元気な生き方から勇気をもらって、今年こそは一歩前に踏み出そうかと思っています。

(2007/01/10)

 
 
 
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