大阪市天王寺区 無職 59
1月15〜17日付「いつまでも口から食べるために」を読みました。
私は8年前に中咽頭(いんとう)側壁から舌根、舌にかけて切除し、前腕皮弁(腕の皮)にて咽頭を再建しました。9時間におよぶ大手術でした。
現在、舌と咽頭の動きが悪いため、正しく発音するのが難しく、固形物が食べにくい障害があります。ほかにもいろいろありますが、外見は普通に見えるらしく、口の中の問題は複雑で大変です。説明しても分かってもらえないことが多いのです。
水分は飲み込むことができますが、ご飯、めん類、おかずなどはお茶で流し込まないと無理です。1回の食事に1リットルは必要なので、食後のトイレの問題があって外食はできません。
料理が好きで、圧力鍋で軟らかく調理したり、細かく刻んだりと、いろいろと考えて、食べられるようになりました。ですから、口から食べる喜びは、自分のことのように身にしみて分かります。
食べるということは、生きるために大変、重要なことだと思います。
(2007/01/31)