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夫を支えに孤独な戦い

 大阪市東淀川区 派遣社員 今村千春 52

 7日付「崩れゆく支え合い(3)」で単身介護の実態を拝読しました。

 私どもも平成16年4月に主人(58)が脳梗塞(こうそく)で倒れ、急性期といわれる段階から病院回りが始まりました。左半身まひで車いす生活となった今も入院中です。記事で取り上げられていた神奈川県の男性の気持ちが、痛いほど分かります。

 「器質性精神障害」と診断され、心が裂けるほど痛みました。リハビリ先の病院で「想定外の患者」といわれ、まだ体力があったため、「車いすから転ばないため」といって縛られ−。

 「入院を続けるなら付き添いをしてほしい」とも、いわれました。収入は派遣の私のみ。さほどの蓄えもなく、働かないと生活が維持できず、夫が身体障害者の認定を受けるまでの支払いは、たいへんな負担でした。現在も精神科病院に入院中です。身体障害者1級に認定され、医療費は月1000円くらいですが、おむつ代や衣服のリース代などで月4万円強かかります。

 自分の生活を維持するため、仕事をしないわけにはいかないけれど、心の中では主人を在宅でみたいと考えずにはいられません。

 私自身もリューマチで身障2級です。肉体的に無理ができず、精神面での疲れも消えません。友人、知人、親類を頼ることもできず、苦しい気持ちを引きずって日々過ごしています。いまは主人が精神的な支えです。

(2007/02/28)

 

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