兵庫県 生活相談員 女性 27
2月5日付「施設を支える低賃金」を読みました。私は大学で社会福祉を学び、特別養護老人ホームの介護職などをへて、現在は別の特養で生活相談員をしています。
近年、介護職は注目され、専門学校や大学も増えていますが、一方で離職率の高い職業です。過酷な仕事内容の割に低賃金なこと、誰でも始められ、ある程度の経験を積めば、また次の就職先があるからだと思います。
私が新卒で働いた施設は夜勤が17時間で仮眠なしでした。体調を崩し、1年で退職しました。何年働いても昇給はなく、必要最低限の職員でお年寄りの世話をする。毎日、バタバタ過ぎていく中で、人間の尊厳を忘れかけ、「こんなはずじゃなかった」と、現実と理想のギャップに苦しみ、燃え尽き症候群になり、辞めていく人が多いのではないでしょうか。
介護職の賃金は上げるべきです。今のままでは、若い世代は介護を職業にできません。介護職でも生活ができるくらいの保証が得られるよう、介護がもっと社会的に認められることを願っています。
(2007/03/05)