大阪府枚方市 自営業男性 54
2月14日付「のんびりいこうよ」には、涙が出て止まりません。「介護は“がんばる決意”がないとできない」ですよね。わが身に染みいりました。「ホームにあずけっぱなし」。私にもつらい言葉です。でも、仕事もあるし、付きっきりで世話をしたいけど、できない。でも、愛情いっぱいで育ててくれた父母に今、恩返ししないと自分はもっと後悔する。
私は、父が2年前に老人保健施設に入所して以来、週2度は世話に行き、実家の母の所へ週に1度は掃除や郵便物の整理、お金などのチェックをしに行っているので、ばたばたの毎日です。
私は自営業。それも自分のペースで行える仕事なので、何とか両親の世話ができています。子供もできず、家内は勤め人。「いずれ両親をみるのは近くにいる自分になるだろうし、介護は体力もいる、それなら私がみる」と家内と相談の上、脱サラして準備をしたのが的中した状態です。
友人知人に「介護のまね事をしている」と伝えると、なんと経験者の多いことか。若い方でも結婚直後から義母の介護に何十年という方もおられたのです。先輩方からは励ましや経験談を教えていただき、力がわきました。
おかげさまで、頑張りすぎないことが大事というのが少し分かった気もしました。できる限り自分たちの生活ペースを維持して、父母もみる。それには健康が一番と考えています。
大きな助けとなっているのは、まじめに働いた両親の年金があるから、私たち子供3人に経済的負担がまったくないことです。今は父母の人生の最終期。やれるだけのことをしよう。自分のことは、そのあと考えようと思っています。
(2007/03/07)