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離婚した単身女性の生活

 奈良県 主婦 63

 2月15日付「崩れゆく支え合い」を読みました。今年から離婚女性の年金分割も始まりますが、もっと以前に離婚した人、特に熟年女性の単身生活は働き口もなく、格差社会の底辺にいるようなものでしょう。

 私は結婚と同時に国民年金を任意で掛け始め、47歳まで子育て一本の専業主婦。その後はパート社員として8年間働き、離婚を経て5年間、正社員として厚生年金に加入しました。国民年金が受給できるぎりぎりの25年間加入していたということで、65歳からはわずかな国民年金がもらえるようです。

 定年退職後の今、いただいている厚生年金や企業年金を合わせても月額3万円余りで、預金ゼロの私には家賃すら払えない状況。それでも65歳からの国民年金を少しでも増やすため、国民年金保険料を払っています。

 幸い、子供や兄弟姉妹の助けで姉宅に転がり込み、子供から月々の支援があったから何とかしのいでいましたが、65歳になっても生活できるほどの金額が出るとも思えません。

 生活保護の申請に踏み切れず、私のように子供や親類の援助を仰ぎ、肩身を狭くして生きている方が多いでしょう。子供の生活をも圧迫しているのです。

 私にとって幸か不幸か、離婚した夫から復縁要請があり、子供に迷惑をかけるよりはと、渋々同居を選ばざるを得ませんでした。生活のためと割り切っています。不満はいっぱいあり、戸籍も戻していませんが、何より子供の生活も楽にしてやらねばとの決断でした。

 離婚すれば夫へのストレスは消えますが、金銭面では想像以上の苦労を覚悟しなくてはいけません。年金分割制度の導入以前に離婚した単身女性たちの生活にこそ、政府がもっと目を向けて対策を練ってほしいと思います。

(2007/03/14)

 

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