認知症の義父を手探りで介護
茨城県城里町 主婦 松崎政子 58
私は24年勤めた会社を、定年を2年後に控えて退職した。同居していた義母が昨年3月に急死して、92歳の義父が残されたから。
少しずつ認知症が進んでいた両親。でも「仕事があるから、定年まで勤めたい」と最後まで留守番をしてもらっていた。義父、義母と2人いるからと甘えもあった。義母の突然の死で、義父の認知症は進んでしまった。「介護保険」を少しずつ使いながらも、何とか両立できないかと頑張ったが、体調を崩して退職した。
勤めながらの介護保険の申請は大変だった。何度も役所へ書類を出したり、審査を受けたり、それだけでも疲れてしまう。ケアマネジャーからの連絡は、全部私のところへきた。
手探りで介護を始めたが、今ではデイサービスに楽しく通うようになった義父の姿に胸をなでおろしている。義父がデイサービスに行っている時間は「マイタイム」。義父とのスローライフを楽しめる余裕を持ちながら、生活できればいいなと思っています。
(2007/04/04)