栃木県宇都宮市 主婦 50
今年1月に義母が亡くなりました。軽い認知症があり、嫁の私には弱みを見せまいとして、それはそれは大変でした。でも、老人保健施設のおかげで、なんとか8年間、介護することができました。
介護は大変なことです。きれいごとではやっていけません。それでも、できることはしてあげたいと最後までがんばってきました。そして、臨終のときも主人と私の2人で付き添うことができました。
主人には兄と姉がいます。でも、なかなか思うようにはいきませんでした。特別なことを望んでいるわけではありません。ただ、ときどき義母の見舞いに行き、話をする。そして「また、来るね」と帰る。そんな簡単なことがなぜ、できないのでしょうか。
「時間がない」という言葉を何十回も聞きました。言い訳にしか聞こえませんでした。時間がなければ、作ればいいのです。「親への思い」「会いに行こうかな」という気持ち。それが大事なことだと思います。わずかな時間でもいいのです。親がいなくなってからでは遅いのですから。
(2007/04/04)