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施設の熱意、報われてほしい

 津市 無職 今木吾朗 65

 定年後、高齢者の話を聞く「傾聴ボランティア」としてデイサービスに通い始めて5年たった。介護現場で初めて知ったことも多い。

 介護状態は一人一人、まったく違うので、この施設ではきめ細かく対応している。施設長が職員に普段から「老いは誰もが通過する道」と指導しているからだ。職員は利用者さんに自分の親の面倒をみるように寄り添って、気持ちを通じる介護を心がけている。

 そのためか、利用者さんも笑顔が戻ったり、喜んで長年施設に通ったりしている人が多い。また、自立支援を心がけているため、自分で食事やトイレに行くことができるようになり、積極性が戻った人も多い。

 しかし、施設経営は最近、特に苦しくなっているようだ。利用者の自立が進むと、経営がより一層苦しくなるのはどういうことなのだろうか。それは、この施設の取り組みは、介護保険で請求できない項目が多いということだろう。

 利用者さんに徹底的に寄り添い、どんな状態であっても人間的に接する行為は、介護保険では請求できない。なんとか、こうした施設の取り組みの差を、正しく評価できる制度であってほしい。

(2007/04/11)

 

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