那覇市 大学職員 平田勉 56
16日付の「患者の視点−医療に生かす」を読んだ。患者と医師の関係について気になっているのは、最近、敬称をつけて「患者さま」と呼ぶケースが多いことだ。
私が病院やクリニックに行くのは病気を治してもらうためで、どちらかといえば「依頼」「お願い」の気持ちが強い。だから、患者の方が医師よりも上位と認識させるような「様」付けで呼ばれると、違和感がある。
「お客さま」のような言い方に近く、医療を「買う」というイメージも生まれてしまう。
中には「様」付けで呼ばれることに慣れ、患者の方が偉いと誤解する患者もいる。
医療を受ける者、医療を提供する者の間は上下関係のない、対等な立場がよいと思う。「さん」の呼称が、長い目でみたとき健全な医療を形作っていくのではないか。
(2007/04/30)