兵庫県西宮市 内藤博之 76
7月16〜18日付「がんと向きあう−阻害するドクターハラスメント」を読みました。よりよい闘病生活のためには、患者も努力が必要といった点に賛成です。
私は3年半前に、胃がんのため、胃の全摘手術を受けました。進行がんだったのですが、医師からストレートに「胃がんです。手術をしましょう」といわれました。私はこの主治医の言葉に前向きのものを感じたので、素直に受け止めました。
抗がん剤が効果があったせいか、主治医は「やめてもかまいません。不安があるのなら、続けることもできます。あなたの判断で決めてください」といわれたので、使用はやめました。
私と主治医の関係は良好だったと思います。私は特にがんについて勉強はしませんでしたが、ひとつひとつ疑問に思うところは主治医に答えを求め、いやなことは「いやだ」と明確に意思表示しました。そうした積み重ねで、主治医との関係を自然に築き上げたのだと思います。
人により事情は異なりますが、患者は専門家である医師と関係を築かねばなりません。医師も患者がいなければ、仕事になりません。だとしたら、医師の方針のみの一方通行では、治療はうまくいかないと、痛感しています。
(2007/08/01)