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伝える努力と受け止める努力

 埼玉県飯能市 農業 橋本金吾 77

 「がんと向き合う−阻害するドクターハラスメント」(7月16〜18日付)を読みました。

 いかに医療が高度化しても、携わる医師の心ない言葉がどれほど患者の心を痛めるか計り知れない。日常の生活においてもそうですが、高齢化社会に生活する一人として思うのは、温かい会話がほしいということです。

 「ウソでもいいから」とは言いませんが、医師らに望みたいのは、静かに人生の終わりに誘っていただきたいということです。

 私は約20年前、卵巣がんだった妻を看取りました。誰にも相談せず、夫としての私の判断で、延命措置よりも、痛みをできるだけ少なくする処置を望みました。

 口では伝わりにくいと思ったため、私の気持ちを手紙にしたためて医師に渡しました。患者としても、意思表示を明確にすることは大事だと思います。

 そして、やはり医師には、患者の気持ちをくみ取ることもしてほしい。私はこれから、医師を志す方に申し上げたい。医術を磨くことと同様に、徳を積み重ねる努力もしてほしいと。

(2007/08/07)

 

論説

 

 
 
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