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垣間見た医師のおごり

 東京都八王子市 会社員 67

 「がんと向き合う−阻害するドクターハラスメント」(7月16〜18日掲載)を読みました。

 私も生涯忘れられない苦い経験があります。

 母親が食事を飲み込む際、「のどが痛い」と訴えました。かかりつけの開業医では手に負えず、ある大病院を紹介されました。そこで診断を受けると、担当医は「何でもない」というばかりです。

 付き添っていた私が「本人がのどの痛みを訴え続けているのですから、何かあるのではないのですか?」と尋ねると、「この私がないといったらないんだよ。たまたま、私が担当医だったことを喜びなさい」という、信じられない言葉が返ってきました。

 内実の伴わない人が己を押し売りするような行為、尊大とおごりを、白衣の下に垣間見る思いがしました。

 まさに、業界独特の「由らしむべし、知らしむべからず」を見た思いがしました。知人の医師に相談すると、がんの専門病院を受診するようにアドバイスされ、そこで末期の食道がんと診断されました。余命2年を告げられ、懸命に療養につとめましたが、母は1年半後、63歳の生涯を閉じました。

(2007/08/22)

 

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