神奈川県 元ケースワーカー ５５
１日付「特養に入れない！！」と同じ体験をしました。母は昨年転倒し、股（こ）関節を骨折。２カ月の入院生活で認知症が進み、要介護５の認定を受けました。退院後はわが家に引き取りました。
私はケアマネの資格があり、介護の知識があります。妻も看護師で、友人や訪問ヘルパーの協力を得て、問題なく介護しておりました。母も歩行訓練が行えるほど回復しました。
ところが、兄が特養に入所申し込みをしてしまいました。私は入所させるつもりはなかったのですが、施設側に現状を話せば、入所の対象にはならないだろうと、面接を了解しました。
面接では（１）私が仕事を辞めて介護に専念している（２）夫婦とも介護技術があり、子供も介護に協力的（３）家を整備し、福祉用具もそろっている（４）施設に入所させる意思はない−ことを伝えました。
母はおとなしく、施設は居住地外。介護者もいる。これだけ好条件なので入所不可だろうと思っていたら、なんと入所可の知らせ。あぜんとしました。どう計算しても、入所できないはずです。
結局、入所させたい兄と、反対する私の誹謗（ひぼう）中傷合戦の末、母は入所。予想通り４カ月で心身機能は悪化しました。なぜ施設は在宅介護で問題のない母を入所させたのか？ 今でも疑問です。
(2007/10/23)
