産経新聞社

ゆうゆうLife

医者が患者に与える力                        

 大阪府堺市 会社員 46

 連載や皆さんの投書をみて、医師が患者の命に及ぼす影響の大きさを改めて感じています。

 私の父が体調を崩したとき、治療を受けた大学病院の先生には、家族ともども本当に救われました。先生は父に接するとき、顔を見てうなずきながら話を聞いて下さり、症状の説明も丁寧で、「こうしたらいいですよ」とアドバイスを下さいます。

 患者は日々、不安ですので、こうした先生に診ていただくだけで気持ちが軽くなり、付き添っている私も安心できます。外来が終わったときの父の顔は元気で、背筋もまっすぐ伸び、足取りも軽くなっています。

 先日の外来は4時間待ちでしたが、私たちの後には、まだ4人の患者さんがおられました。日ごろ、外来は朝の9時から始まって、終わるのは夜の9時ごろになるようです。

 ほかの先生の外来が終わっても、先生はひとりコツコツと患者さんに接しています。患者さんの信頼も高いと見えて、みんな、ずーっと順番を待っています。

 このような先生にかかれて、私たち家族は心強く、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもいろいろなことがあると思いますが、先生のおかげで、乗り越えられるパワーを蓄えたように思います。

(2007/11/28)