産経新聞社

ゆうゆうLife

介護できずな再確認

 大阪府島本町主婦 52

 義父が昨年9月末、家族に見守られ、入院することなく、とても安らかに逝きました。介護保険のサービスを少しずつ増やしていただき、ひと息つける日もできたところでした。

 義父は一昨年春、いっきに寝たきりになり、在宅介護が始まりました。1年8カ月とはいえ、いろいろ、つらいこともありました。

 主人は仕事が休みのときは交代してくれ、いつも感謝の言葉を口にしてくれました。子供たちもねぎらってくれました。

 亡くなってから3カ月近くたった今、あらためて、家族はもちろん、往診してくださった先生はじめ在宅医療に携わる方々、精神面を支えてくださった多くの友人・知人に感謝の気持ちでいっぱいです。

 貴重な経験ができたと、義父にも感謝しています。この経験を忘れず、介護をしている方と気持ちを分かち合いたいと思っています。

 さほど宗教心のない私ですが、介護をすることで、ご先祖や家族とのきずなを大切にする心が受け継がれていくと信じます。祖父母を大切にみてきた両親の後ろ姿を、いつも思いだしながらの介護でしたから。自分も行く道。やはり親は大切に、ですね。

(2008/01/29)