産経新聞社

ゆうゆうLife

府の補助金カット、再考を

 大阪府摂津市 重田保治 70

 私は1人で年金生活をしながら、大阪府と摂津市の補助で街かどデイハウス支援事業「サロンせんりおか」を立ち上げました。3年目を迎える矢先、橋下徹知事の財政再建プログラム試案(PT案)では、府の補助金を今年8月から約3割カット、21年度は廃止と知り、驚き悲しむばかりでした。

 21〜23日付連載「お年寄りを孤立させない」を読み、お手紙を出す勇気をいただきました。府の財政は大変な状況ですが、お年寄りを泣かせるのは理解できません。

 街かどデイでは、要介護認定を受けていない方に、ボランティアが介護予防や創作活動を提供します。介護保険で車いすに乗るよう、家族から勧められても、街かどデイに通いたいと、踏ん張っておられる方々がいます。戦争で苦労された世代の方々から教えられることも多く、逆に、手料理を分けてもらうなど、お世話を受けることもあります。住民の活動に支えられた経済的な福祉サービスだと、専門家からも評価されています。PT案を再考していただくよう、お願いします。

(2008/04/29)