産経新聞社

ゆうゆうLife

サロン運営に行政の支援を

 大阪市中央区 永井佳子 66

 22日付「商店街に居場所を作る」を読みました。私どものNPO「高齢者外出介助の会」は、高齢者の外出に同行する活動を平成6年から始め、今は空堀商店街に事務所を構えています。

 「買い物に疲れたり、話し相手がいなかったり…、どんな理由でも、どなたでもサロンに来てください」と待っています。また、毎月第3木曜日には食事会を開催しています。

 始めたころ、対象は高齢者と思っていたのですが、すごく大食いの若者が参加し、おいしそうに食べる様子を見ていた高齢の方が「見てたら、いっぱい食べられた」と家人に話しました。そのときから、年齢にこだわらず、声をかけています。

 食事を作る人は、たまたまサロンの前で立ち止まった男性。声をかけたら料理の好きな方で、今では料理長として参加されています。

 超高齢者でも身辺のことができれば、介護保険で施設などの利用はできません。さりとて、介護予防の誘いかけがあっても、自宅が遠く、利用できない方々がいます。こうした方々を見ていると、超高齢者がふらっと行ける受け皿が必要だと思います。なければ家に閉じこもるしかありません。

 この場所でサロンを続けたいのですが、事務所の賃借料を払う資金が不足し、困窮しています。サロンに来られる方は、ふらっとですから利用料も頂いていませんし、外出介助も実費のみです。こうした場所を、NPOが商店街に開き続けられるよう、行政に支援を願いたいと思っています。

(2008/04/30)