産経新聞社

ゆうゆうLife

高齢者も応分の保険料を

 奈良市 石丸公生 74

 私は年金生活者ですが、高齢者の医療費で現役世代にあまり負担をかけるのは好ましくないと思っています。

 後期高齢者医療制度では、マスメディアの論調は「老人の負担が増えるのは困る」というものばかりで、これでは互いに助け合うという保険の本質から離れているように思います。民間の生命保険料を見ても、高齢者ほど高いものです。

 誰でも支出は少ない方がよいと思います。まずは10代、20代、30代…と、年代別の医療費の総額とひとり当たりの医療費を検証し、この医療費の額と保険料のバランスによって負担のあり方を判断すべきではないでしょうか。

 保険を支える財源は保険料だけでなく、国からの補填(ほてん)で賄われていると思いますが、その補填は税金であり、現役世代が働いて払っているのです。また、健保からの補填も現役世代の負担です。

 所得のある老人は保険料が高くなっても、やむを得ないのではないでしょうか。

(2008/05/14)