産経新聞社

ゆうゆうLife

主治医の助言が一番の薬

 兵庫県西宮市 内藤博之 77

 先日、外来検診で訪れた病院の診察室の前で久しぶりに友人に会いました。後期高齢者医療制度の話題になり、友人は「保険料が上がること以上に、外来検診で主治医からアドバイスが受けられなくなるのではないか」と不安がっていました。

 新制度では受けられる医療が制限されると話す人がいます。手術前、別の病院で予後数カ月と診断された友人は「今も元気でいられるのは、今の病院のおかげ。医師がかわるのは心細い」と話しています。今の友人の支えは主治医のアドバイスなのです。

 私も含め75歳以上で、現在治療中の患者はどこまで治療してもらえるのか、不安でなりません。患者は主治医との別れが不安なのです。主治医のアドバイスが一番のクスリと思っています。

(2008/05/27)