産経新聞社

ゆうゆうLife

若い人にこそ税金を振り向けて

 千葉県習志野市 匿名希望 60

 私と妻は共働きで約35年にわたり健康保険料を徴収されました。2人分の総額は、現在価値に直せば、自己負担だけで約3000万円近いのではないかと思います。一方、給付を受けたのはごくわずかです。歯科はほとんど自費治療。風邪にかかっても、会社が忙しく、診療に行く時間が取れず、薬局で漢方などを買って乗り切ってきました。

 最近、「1割負担で月に5万円もかかって大変だ、けしからん」などの話を聞きますが、残りの45万円は誰が払っているのかという話は出ません。働いて、税金を払わされ、文句も言えないわれわれ大多数の犠牲の上に弱者という名の横暴がまかり通っている気がしてなりません。人は例外なくいつかは死ぬという原理に目を背け、介護や医療に資金をつぎ込むのはやめてもらいたいのです。今の若い人は本当に大変で同情に堪えません。彼らにこそ、われわれの税金を振り向けてほしいのです。

(2008/07/29)