産経新聞社

ゆうゆうLife

施設は医療と介護の連携を

 新潟市 主婦 匿名希望 81

 7月21日付「家族介護 足りない心への支援策」で、渡辺俊之教授の「介護者には、イライラや不安、悲しみや落ち込みのマイナス感情が必ず芽生える」との言葉に、思い切り涙を流しました。

 私は3年半前まで、前立腺がんと脳梗塞(こうそく)になった夫の老々介護を続けていました。夫は亡くなりましたが、今も介護をしていたときのマイナス感情の後遺症か、左半身の震えなど、自律神経失調症に悩まされています。

 当初のケアマネジャーは家族本位で考えてくれましたが、新しいケアマネジャーの対応がストレスになりました。私の体調が悪化し、夫が最新のユニット型特別養護老人ホームに1カ月、ショートステイをしたまでは良かったのですが、かかりつけ医の処方した薬が「使えない」と返されたのです。排尿を促す薬なので、職員に服用を頼みましたが、「ケアマネジャーの指示がないと、できない」と言われました。かかりつけ医に聞くと、「服用しなければ大変だ」とおっしゃるので、先生から伝えてほしいと頼みましたが、「それは私から言えない」でした。

 入所7日目にホームに行くと、職員がオロオロし、「2、3日前から発熱し、今は38・9度です」というばかり。薬を服用しなかったせいだと思います。病院に緊急入院し、助かりましたが、カテーテルのついた体になってしまいました。介護施設では、もう少し医療と介護を連携させ、高齢者が安心できる運営を心がけてほしいと思います。

(2008/08/27)